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シリーズ・終点のバス停まで行ってみた!②【現川駅前】

2020年04月28日

 久々の「終点のバス停まで行ってみた!」です。今回は長崎市中心部から日見トンネルを通り、市東部の「現川駅前(うつつがわえきまえ)」にやって来ました。3月末(取材時)にもかかわらず、八重桜が早くも満開になろうとしていました。

 「現川駅前」までは、「中央橋(高野屋前)」から約40分です。バス停付近は整備され、花壇には春の花があふれていました。  

 バス停の前には、JR長崎本線の「現川」駅があります。「現川」は「肥前古賀」と「浦上」の間に位置する小さな無人駅です。

 駅構内を上から見ると、上下線のレールと中央にもう一本レールがあります。これは列車を高速で安全に通過させるため設置された通過線です。このため現川駅では、列車が行き違いと通過待ちを同時に行なうことが多く、よく停車します。(↑が諫早方面)

 駅を諫早方面に出ると、山が開け、地名となっている現川川(うつつかわがわ)にかかる鉄橋をわたることになります。

 ところで、バス停から歩いて10分ほどのところに、江戸時代に約60年間だけ焼き継がれた現川焼(うつつがわやき)の窯跡の一つが残されています。

 当時の現川焼の遺品はきわめて少ないそうです。いったんは途絶えてしまいましたが、現在、県内で伝統を守り技法を再現している窯がいくつかあるということです。

 「現川駅前」バス停や次の「現川」から東長崎地区へのバスの本数が増え、アクセスが良くなった現川地区。新緑の美しい季節を迎えています。