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幕末のヒーロー「坂本龍馬展」長崎歴史文化博物館にて開催中!

2017年01月07日

 

 

こんにちは。長崎バスグループの降田です。

 

今回は、長崎歴史文化博物館で開催中の「坂本龍馬展」の様子を紹介します。本展は、なぜ坂本龍馬が現代日本人を惹きつけ続けるのか、その理由に迫ることができる展示会です。

 

 

 

 

坂本龍馬は、大政奉還を後押しして日本を大きく動かした幕末の名士であるといわれる一方、型破りな物言いで時代を批判するなど人間味にあふれた人物でもあるとされています。本展では、一口で語りつくせない龍馬の人となりと、その龍馬が生きた時代を深く理解できるよう、功績や人柄、当時の出来事や文化の資料が、パートごとに分けられて展示されています。

 

それでは、会場の様子と展示物の一部をご紹介します。

 

 

 

 

まずはじめに、龍馬が生きた時代の出来事がわかる資料を見ることができます。龍馬は、1836年に土佐(現在の高知県)に生まれました。今から約150年前、江戸時代のころです。そのころの有名な出来事といえば、ペリーの浦賀来航や、新撰組の存在などが多くの人は知るところではないでしょうか。当時の時代背景を知ることで、龍馬の思想や行動をより深く理解することができるかもしれません。

 

 

 

 

次のコーナーでは、いくつかの龍馬の直筆の手紙を見ることができます。まず、現存する龍馬の書簡の中で最古とされる、相良屋源三郎にあてた手紙には、無事の報告や餞別に対する礼など、儀礼的な内容が記されています。一方、薩長同盟の成立直前に姪の春猪(はるい)にあてた手紙には、ストレス発散のためか、化粧が下手だなどと憎まれ口が記されています。当時の映像情報はほとんどありませんから、龍馬の喜怒哀楽を最も感じることができるものは、手紙なのかもしれません。

 

 

 

 

続いては、龍馬の遺品が展示されているパートです。写真は、名刀「吉行(よしゆき)」。かの有名な近江屋事件の際に龍馬が身に着けていた、つまり生前最後に身に着けていたとされるのがこの刀です。本展では、吉行がこの展覧会で展示されるに至った経緯が解説されており、歴史の深さを感じられます。

 

 

 

 

いよいよ最後となるパートでは、龍馬の活躍のピーク、薩長同盟から大政奉還の成立に尽力した頃の資料が展示されています。薩長同盟は、当時亀山社中(のちの海援隊)を率いていた龍馬らの斡旋が後押しとなり、締結されました。

写真は、海援隊の規則を記した海援隊約規(かいえんたいやくき)です。こちらには特定の主君を有さないことなどが記されており、時代背景からすると、海援隊が当時の様々な組織の中では画期的だったと言える資料です。

 

 

 

 

これは龍馬が妻・おりょうに宛てた手紙です。(手紙というにはいささか長すぎる気がしますが)手紙には、海援隊の船「いろは丸」の沈没についての紀州和歌山藩との賠償交渉のつぶさな様子のほか、用事が済み次第おりょうが待つ長崎に戻ることが記されています。懸命に仕事に取り組みつつも、妻への細やかな愛情を忘れない龍馬の人柄が現れているように感じます。

 

 

以上となります。今回ご紹介したほかにも、龍馬の自由な発想や先見性、行動力、交友の広さ、家族への愛情、ユニークな文章表現を知ることができる展示物がまだまだたくさんあります。ぜひ会場を訪れて、龍馬の魅力を味わうとともに、なぜ坂本龍馬が現代日本人を惹きつけ続けるのか、自分だけの答えを見つけてみてくださいね。

 

開催期間は2017年2月5日(土)までですので、お早めに歴史文化博物館へお越しください。