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日本初公開多数!特別展「古代ギリシャ」が長崎県美術館で開催中! 

2016年11月11日

 

 

あなたは「古代ギリシャ」と聞くと、何を連想しますか??

エーゲ海に浮かぶ島々、白亜の建物、古代都市の遺跡、神話の世界やオリンピック、はたまた漫画の聖闘士星矢(セイントセイヤ)・・・?

 

長崎県美術館で開催中の「特別展 古代ギリシャ-時空を超えた旅-」は、ギリシャ国内の40ヶ所以上の国立博物館から厳選された300件を越える展示品が集められており、その9割以上が日本初公開という、過去に類をみない、国内でも最大級のギリシャにまつわる展示会です!

 

 

 

 

日本では、東京、神戸、長崎の3都市だけで開催されます。ぜひ足を運んでいただきたいところですが、少しだけ貴重な美術品の写真をご紹介します。

 

 

 

 

そもそも、古代のギリシャとはいつ頃の文明か調べてみたところ、日本で言う縄文時代から弥生時代の頃です。私達が、まだ狩りそして文明ができつつある頃です。

そのころ、古代ギリシャでは、すでに都市国家ができており、多くの言語や宗教のもと、多様な文化が生まれていました。その文化や美術は、アジアまで伝播し、日本の文化にも大きな影響を与えたとされています。いわゆる、シルクロードですね。

西暦で言うと、紀元前7000年から西暦330年頃までにスポットをあてた展示会です。

 

 

スペドス型女性像 紀元前2800~紀元前2300年 キュクラデス博物館蔵
©Nicholas and Dolly Goulandris Foundation – Museum of Cycladic Art, Athens, Greece

 

入口から早々に出迎えるのは、スペドス型の女性像です。

どこかアカデミー賞のオスカー像のような・・・

滑らかな曲線は、現代芸術の礎とも言われているようです。

 

 

漁夫のフレスコ画 紀元前17世紀 テラ先史博物館蔵

 

今回のメインビジュアルを飾る、「漁夫のフレスコ画」

これは、当時の青年が漁労の仲間入りを果たすための習わしを描いたものです。

 

 

ミュケナイの獅子門 (複製)紀元前1350年頃

 

実物は巨石で作られ、2頭のライオンのレリーフが特徴的な城壁の門です。

今でも、獅子(ライオン)が門にデザインされたり、神社などに建っているのも、当時の文明が今も受け継がれている証かもしれませんね。

 

 

奥:パルテノン神殿の西面フリーズ(複製) 紀元前442~紀元前438年 アテネ、アクロポリス博物館蔵

手前:ポセイドン像 紀元前2世紀後半 デロス考古学博物館蔵

 

ギリシャと言えば、誰もが一度は見たことある、パルテノン神殿とポセイドン像です。

 

 

赤像式パナテナイア小型アンフォラボクシング 紀元前500年頃 アテネ国立考古学博物館蔵

 

表面に描かれているのは古代オリンピックの拳闘競技の一場面です。

右の競技者は、倒れこみながら人差し指を挙げて敗北を認めている様子です。

2020年には、東京オリンピックが開催されますが、その起源に触れることができます。

 

 

 

 

その他にも、紹介しきれない数の美術品が展示されています。とても数千年前に作られたとは思えない、精巧な美術品ばかりです。

 

開催期間は、12月11日までとなっていますのでので、是非、皆さんもギリシャの壮大な歴史を感じてみてください!

 

©The Hellenic Ministry of Culture and Sports - Archaeological Receipts Fund

 

 

 

 

 

特別展 古代ギリシャ-時空を超えた旅-
会期:2016年10月14日~12月11日

会場:長崎県美術館 企画展示室
開場時間:10時~20時(最終入場19時30分)
休館日:10月24日、11月14日、11月28日
観覧料:一般1,400(1,200)円 高校・大学・70歳以上1,000(900)円 小学・中学500(400)円
※小学生未満無料
※( )は15名以上の団体料金