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【バス停ぶらりナビ25】★元日桜が満開~西山神社~★

2020年01月30日

  今回の「バス停ぶらりナビ」の目的地は、長崎でどこよりも早く開花する「元日桜(がんじつざくら)」で知られる「西山神社」です。「西山神社」は長い長~い石段を登りきった所にありますが、境内で満開の桜を目にしたら、疲れも吹っ飛びます。

 今回、下車するバス停は「諏訪神社前」です。バス停から「西山神社」までは徒歩約10分です。まずは松森天満宮を目指します。「学問の神様」として知られる松森天満宮には年明けから受験生や家族らが合格祈願に訪れています。

 松森天満宮前から敷地に沿うようにしばらく歩いてから、左手に折れて坂を登ると、石造りの鳥居が見えてきます。石段横の公園ではスイセンが咲き始めており、良い香りを漂わせていました。

 この日は1月とは思えない暖かさ。民家のひさしでは2匹のネコがお昼寝中。カメラを向けると少し頭をもたげはしましたが、またすぐに夢の中へ。

 西山神社の「元日桜」は石段を登りきったすぐのところにありました!!

この親木の樹高は約7mで、1897年1月に植樹されたとの記録があるそうです。もう100年以上も花を咲かせていることになりますね。

 「元日桜」はカンヒザクラの別名です。旧暦の正月頃に咲くことから、こう呼ばれるように。中でも、西山神社の桜はとりわけ開花が早く、12月中旬には開花し始め2月中旬には終わるということです。

 

 「元日桜」の親木は100年以上ずっと元気だったわけではありません。神社のお話では、痛みがひどくてかなり心配されたこともあるそうですが、15年前、樹医に治療してもらい、その後は樹勢も快復したそうです。 親木以外にも2本の「元日桜」がありますが、そちらはまだまだ元気です。

 

 

 

 

 「元日桜」のそばには手水舎があります。ここの水は「椎の木の水」と呼ばれ、長崎の名水の一つとして、昔は酒造りにも使われていたそうです。また、1810年から長崎奉行所にこの水が引かれていて、いわば水道発祥の地とされています。

 「元日桜」は寒さが厳しい時期に咲くためか、見る人の気持ちをホッと温かくしてくれる優しさがありますね。

 西山神社の境内からは長崎市街地を広く見渡せます。ことしは暖冬の影響で、「元日桜」は1月末頃から満開の見頃となっています。2月中旬まで花は楽しめるということですが、神社では「なるべく早くお越し下さいね」と話しています。