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バス停ぶらりナビ20【時津町・溝川】ぶどう狩りを楽しめる「森巨峰園」

2019年09月05日

 瑞々しくて、食べると上品な甘さが口中に広がるぶどう。夏から秋にかけて旬を迎えます。今回で20回目となる「バス停ぶらりナビ」は旬のぶどう狩りを楽しめる農園をご紹介します!!

 

 お訪ねしたのは西彼時津町の「溝川」バス停近くの森巨峰園です。8月下旬の雨の合間をぬって取材に伺いました。8月5日から本格的な収穫を始めたということでしたが、農園の中では、大人気のシャインマスカット種なしの巨峰がたわわに実っていました!

 まずはバス停のご紹介から。「溝川」バス停は時津町のイオンショッピングセンター近くにあります。中央橋(肥後銀行前)から「溝川」行きに乗車すると約40分(目安)で終点に到着しました。

  「溝川」バス停から目指す森巨峰園までは徒歩約10分。バス道路を少し歩いたのち、右折し、住宅街の中のまっすぐな道路を進むと、突き当たりに農園らしき場所が見つかります。ただ、全体が木で囲われているため、すぐにそれとは気付きませんが、坂道を上がっていくと森巨峰園入口が見えてきます。

 西彼時津町では、現在、約40軒の農家ぶどうを栽培しています。以前はこのうちの20軒でぶどう狩りが楽しめたそうですが、現在では、森巨峰園だけになりました。高齢化や人手不足が原因だそうです。 

 農園を経営する森康博さんは、ぶどう農家の二代目です。約8アールに5種類のぶどうを栽培しています。土づくりからこだわり、安全で美味しいぶどう作りを目指しています。

 シーズンには、ぶどう狩りはもとより、取り寄せや各地へ旬の果物を送りたいというファンがひっきりなしに訪れるということです。 

 今年のぶどうは出来が良く糖度も抜群でしたが、8月に入って雨続きだったため、病気が発生しないうちに早めに収穫を終わらせることにしたそうです。

 さて、ぶどう狩りです。森巨峰園では入園料は必要なく、収穫したぶどうの量で料金を支払うシステムです。かごとハサミは貸し出してくれます。

 

 ぶどうは全て袋掛けされていますが、それぞれの袋に品種が記載されているほか、窓が付いていて目当ての品種か、大きさや熟し具合はどうか確認できるようになっています。 

 大人気のシャインマスカットも収穫できます。シャインマスカットは2006年に品種登録されたばかりのまだ新しい品種の白ブドウです。マスカットの香りと高い糖度、そして何よりも皮ごと食べられるという特徴があります。

 収穫を終えたら、品種ごとに分けて重さを図り、料金を支払います。ぶどうは持ち帰ることも、農園から知人や親戚に送ることも出来ます。

 森巨峰園では、毎年、種なし巨峰を五島ワイナリーに販売しており、今年は約5トンを送る予定だそうです。

 時津町で約30年こだわりのぶどうを栽培し続けている森巨峰園。今シーズンは長雨の影響で、ぶどう狩りも早めに終了してしまいましたが、来年、もぎたての新鮮なぶどうを味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。