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長崎市科学館の特別展『だまされるな!錯覚ワールド』レポート

2018年12月15日

 

 鏡に映すと…全く違う形に⾒えてしまう!?古来より、様々な「錯覚作品」が⽣み出されてきました。脳がだまされる、その不思議な世界は、現在も新しい作品が創られています。

 今回の特別展は、大学の数学や心理学の教授が研究の中で新しく創作した作品を中心に約50点が展示されています。

この中からいくつかの作品をご紹介します。

 

 

 直接見るとパイプの数は12 本なのに、鏡に映すと6本に減っています。人の脳の特性を利用した「立体錯視」作品です。見た目の不確かさを証明しています。

 

 

 ボックスに開けられた小さな窓から中をのぞいてみると、十字の柱に赤い正方形の枠が有り得ない形で交わっています(上の画像)。

これも、人の脳の働きの特性を利用したものです。脳は「直角が大好き」で、直角でない角度も、直角を斜めから見ていると誤認する傾向があるそうです。実際は下の画像のように、柱も同じ長さではなく、形もいびつなものに正方形の枠が交差しています。まさに錯覚ですね!

 

 

 今度は紙の模型に二羽のニワトリ。でも、鏡には、ひしゃげた紙の上に一羽のニワトリしか映っていません。消えたニワトリはいずこに?

 

 

 さて、続いては、傾斜の付いた台の上にあるボール。坂道の長さも全部異なり、普通にボールを転がすと、コロコロと下っていきます。実際に見るとそう見えますが・・・。

 

 

 坂道をボールが転がる様子をモニターで映し出してみると、モニターでは、同じ長さの坂道をボールが転がり「上る」反重力滑り台となります。これは、実際にボールを転がす体験ができます。

 

 

 平面のデザインですが、奥行きがあるように見えます

 

 

 これは普通の階段なのですが、タイルを敷き詰めたために、ゆがんで見えて歩きにくく感じます。このタイルの模様はカフェウォール錯視として知られていて線が傾いてみえる錯視図形です。面までがゆがんで見えます。

 

 

「カフェウォールビル」です。ビルはまっすぐに立っているのですが、ゆがんで見えます。

 

 鏡の前に置いた物が、鏡の向こうではなぜか形を変えたり、消えたり。坂道を転がり落ちるはずのボールが、逆にコロコロと坂を上っていったり、動かないはずの絵が動いてみえたり・・・「どうなっているのか、どうして、こうなるのか」。不思議の世界を是非、見て、体感してください。

 

特別展『だまされるな!錯覚ワールド』

開催期間:2018年11月23日(金・祝)~2019年2月3日(日)※期間中 休館日あり

会場:長崎市科学館2階 学習室

開催時間:9時30分~17時00分(最終入場16時30分)

お問合せ:長崎市科学館  095-842-0505

     KTN事務局   095-827-3400

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高校生以上    500円

3歳~中学生  300円

(2歳以下は無料)