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長崎県西彼杵郡長与町生まれ。高校 時代は学業とアルバイトを両立。給食の配送業務を通して、人とコミュニケーションをとりながら、皆で心をひとつにして仕事に取り組むことの大切さを学んだ。卒業後は県内のホームセンターに就職し、3年間勤務。2024年6月、中途入社。入社後に大型二種免許を取得し、2カ月の安全教育センターでの研修を経て、神の島営業所に配属。現在、路線バスの運転士として勤続3カ月。
ホームセンターの仕事が自分に向いていないのではないかと考え始めた頃、高校時代にがんばっていた給食の配送の仕事が楽しかったことを思い出しました。当時、千々方面を担当していたのですが、細い道で長崎バスと離合することが多々あり、運転士さんの高い技術を目の当たりにしていました。また利用者の方も、買い物袋を抱えた方や学生さんなどが多く、地元に貢献している仕事だと感じていました。ですから「運転で長崎の役に立ちたい」と考えた時に、真っ先に思い浮かんだのが、長崎バスでした。
運転中はバスが定刻通りに運行しているかが、手元のタブレットに表示されます。遅延している場合、とても焦りますが、焦るとその気持ちが事故に繋がりかねないため、確認しながらも、気にし過ぎないように心がけています。またバス同士の離合が難しい狭い道の場合は、離合しやすい場所で出会うように、先輩が乗るバスの時刻を把握するように努めています。すれ違うバス同士が呼吸を合わせて走るのは、長崎ならではだと思います。
現在、千々線を運行することがあるのですが、給食配送のアルバイトをしていた頃にすれ違っていたあのバスを自分が運転しているのかと思うと、感慨深いものがあります。神の島営業所に配属されたのも、何かの縁を感じました。あの頃と同じ、買い物袋を提げた方や学生さんたちに「ありがとうございました」と言われた時には、本当に運転士になれたのだと実感しました。自分の夢の原点を走ることができて、嬉しく思っています。
私はまだまだ運転技術が未熟なため、遅延や細い道での離合など、様々なことに気を取られがちです。今後は運転技術を磨いて、余裕を持った運転ができるようになりたいです。私が目指しているのは、自分自身も気持ちよく運行でき、お客様にも気持ちよく降車していただけるような運転士。地元で生きていくと決めた以上、これまで長崎を支えてくれた高齢者の方、これから長崎のまちを担う学生さんたちの役に立ちたいと考えています。
自宅から車で30分の田上駐在所に出勤します。リモートでアルコールチェックや運行表の確認を行った後は、車両を点検します。
国立長崎病院発神の島教会下行きのバスを運行します。朝の通勤が始まる時間帯のため、遅延が気になりますが、細心の注意を払って運転に集中します。
神の島営業所で対面での点呼を行った後、運賃箱のお金を納金します。
神の島教会下発国立長崎病院行きのバスを運行します。休憩後、折り返して、神の島教会下行きのバスを運行します。同じ路線を何度も時間帯を変えて走ることで、その路線をマスターできます。
営業所には社員食堂があります。食事が美味しいので、昼休憩は楽しみな時間です。休憩時間は2時間以上ある場合もあり、給油や洗車をしたり、ゆっくりくつろいだりして過ごしています。
みなと坂発早坂行きのバスを運行し、折り返しで、早坂発みなと坂行きのバスを運行します。
神の島教会下発国立長崎病院行きのバスを運行します。
車両点検、車内の忘れ物確認、戸締り、点呼が終わると、今日の業務は終了です。
長崎は道が狭いこともあり、バスの運転士の仕事は大変な面もありますが、日々、多くの利用者の方と接することで、大きな需要を肌で感じます。特に高齢者や杖をついている方が多い路線を運行する際は、地元の方の役に立っていることを実感しています。 神の島営業所には多くの運転士が在籍していますが、先輩方は皆、丁寧にアドバイスをしてくれます。分からないことをすぐに聞ける雰囲気はありがたいですね。まだ新人のため、迷惑をかけることも多いのですが、優しく指導していただくと、その分「早く一人前になりたい」という気持ちが強くなります。 運転士は長崎には必要な仕事であり、長崎自動車は地元に必要な会社。自信をもってそう言えるこの場所で、これからもがんばっていきたいです。