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長崎県長崎市生まれ。大学時代は実家を離れて初めての一人暮らしを経験し、自活そして自立することの大切さを学んだ。卒業後は西日本鉄道株式会社に就職し、運転士として4年間勤務した。2012年、中途入社。入社後は3年間の嘱託期間を終え、神の島営業所に配属。現在、路線バス の運転士として勤続11年目。
子どもの頃から公共交通機関が好きだったこと、また「プロフェッショナルな仕事がしたい」という想いが強く、大学卒業後は福岡でバスの運転士として働きました。路線バスは路線、時刻、経由が決められています。私は運行表に沿って運行し、お客様を目的地まで運ぶということに魅力を感じていたので、観光バスなどではなく路線バスの運転士を選びました。26歳の時、地元で働きたいという気持ちが芽生え、学生時代から通学で利用し、親しみのあった長崎自動車に入社しました。今は地元で好きな仕事に就くことができて、とても充実しています。
運転の際は事故をしない、ミスをしないことはもちろん、平常心を保ち続けることを心がけています。また、自分は不完全な人間だという前提に立ち、経由や時刻などは乗務前や運転中に、常に確認をするようにしています。これまでミスや事故を起こすことなく運行ができているのは、この人一倍入念な確認作業を行っているからだと思います。
長崎バスの路線は道幅が狭く、勾配も急で、運転が難しいイメージがあると思いますが、そこは運転士の腕の見せどころが多いということだと考えています。しかしながら、悪天候の日は普段とは異なる神経を使います。例えば、雨の日は制動距離(ブレーキが効き始めてから停止するまでの距離)が長くなります。加えて乗客数が増える傾向があり、車体の重量が重くなるため、制動距離はさらに伸びます。さらに、視界も悪くなるため、より一層集中してハンドルを握っています。
運転士の仕事はとても不規則です。しかしそれ以上に、「子どもたちに夢を与えることができる」という大きな魅力があるため、私は運転士を辞めたいと思ったことは一度もありません。小さなお子さんが、私がバスを運転する様子を見ていたり、沿線から手を振ってくれることがあります。この仕事をしながら見える世界は面白いものですよ。運転士をしていて良かったと感じる瞬間です。私自身が、子どもたちに夢を与えてあげられているのかなということを考えると、とても嬉しいですね。
自宅から車で 20分の神の島営業所に出勤します。対面でアルコールチェックや運行表の確認を行った後は、車両を点検します。
神の島教会下発、田上行きのバスを運行します。交通量の多い中心部や道幅の狭い坂 道、またバス同士がすれ違うことができない地点では待ち合わせをするなど、臨機応変な対応が求められる路線です。
路線ごとにいろいろな場所に行くことができ、その土地の風情を感じられることも、この仕事の魅力です。休憩中は好きなコーヒーを飲んで過ごしますが、時間があれば、周囲の散策も楽しみます。
休憩時間が2時間以上ある場合は、営業所周辺を1時間ほどランニングします。所内には筋トレルームやシャワールームもあり、趣味として楽しんでいます。また食堂は8時45分~14時半まで利用でき、うどんや焼きそばなどの定番メニューに加え、2種類の日替わり定食があって充実しています。
神の島 1 丁目→茂木→稲佐山→風頭山→立神と、様々なルートを運行します。ルートが違えば、注意する点も異なるため、常に確認を行います。
車両点検、社内の忘れ物確認、戸締り、点呼が終わると、今日の業務は終了です。
運転士になって一番良かったと感じることは、子どもたちに夢を与えることができる仕事だということです。幼い頃、私自身がバスの運転士に手を振っていたように、今は私が子どもたちから手を振ってもらっています。世の中にはたくさんの仕事がありますが、子どもたちに喜んでもらえる仕事は、そう多くはないように思います。長崎自動車は福利厚生に関しても充実しています。社員で長崎バスの乗車が無料になったり、ココウォークでも様々な店舗で割引などの特典があったりと、グループ企業経営ならではの良さを感じています。神の島営業所は運動や筋トレが好きな人たちが多く、とても賑やかです。そういう雰囲気も私にとって心地いいですね。