その名前が、歴史的・社会的・文化的な文脈の中で、特別な響き、あるいは象徴的含意を持つようになった土地というものがあります。たとえば「ゲルニカ」。そして「長崎」もまたその一つです。こうした土地の名は、土地の歴史やそこに生きた人々の記憶や私たちの個人的な記憶と結びついて、私たちの中にさまざまな感情やイメージを呼び覚まします。
本展では、ある土地とその土地の記憶を題材とする作品を長崎県美術館の収蔵品から選び、「聖地巡礼」などのテーマに沿って展示します。作品およびその周りに立ち上がる土地の記憶が、時空を越えた、しかし確実に「今・ここ」、そして未来につながる諸問題をめぐる思索の旅に私たちを導いてくれるはずです。
【会 期】2021年10月16日(土)~ 2022年01月10日(月・祝)
【会 場】長崎県美術館 企画展示室
【開場時間】10:00~20:00(1/2、3は10:00~18:00)※最終入場は閉館30分前まで
【休 館 日】第2・4月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29-1/1
【観 覧 料】
当日券
一般800円、大学生・70歳以上600円、高校生以下無料
15名以上の団体割引料金
一般600円、大学生・70歳以上400円
※長崎県美術館にて当日券のみ販売。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者および介護者1名は無料。
※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可。
関連イベントなど、詳しくは下記ホームページをご覧ください。
**********掲載画像クレジット**********
①横手貞美《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》1930年頃 長崎県美術館
②山本森之助《フランスの田舎》1922-23年 長崎県美術館
③横手貞美《アトリエの中庭》1928年 長崎県美術館
④青木野枝《雲谷/長崎》2019年 作家蔵 撮影:山本糾/courtesy: ANOMALY
⑤田川憲《長崎原爆遺構(浦上天主堂)》1949/51年 長崎県美術館