現在、長崎県美術館では、2020年10月3日(土)~2021年1月3日(日)の期間中、長崎の風景や、長崎ゆかりの作家の作品を展示する「長崎 美術 往来!ー長崎県美術館コレクションから」を開催しています。
かつて、いわゆる「鎖国」の時代から海外交流の拠点であった長崎は、明治時代をむかえた後も、海の外からもたらされた西洋や中国の文化と日本文化が混淆した独特の風情をもつ都市として、芸術にかかわる人々を惹きつけてきました。結果として、多くの芸術家たちによって長崎を題材とした作品が生み出され、そして地元の作家たちも、それらに刺激を受けつつ長崎の外へと自らの表現を発信していきました。
本展では、長崎県美術館のコレクションから長崎ゆかりの美術作品がいくつかのテーマに沿って展示されます。長崎を舞台に往き交う美術のエネルギッシュで多彩な煌めきをぜひお楽しみください。また、数多くの作家の目に映った長崎の姿を見つめることで、私たち自身も複数の時空を旅しながら、長崎の文化的風土を改めて捉え直す機会となるでしょう。
●展示構成および出品作家
ゆめ:夢をもとめて、長崎をとびだした作家たち(彭城貞徳、山本森之助、横手貞美ほか)
まつり:歴史と暮らしが育む祝祭(津上みゆき、大久保玉珉、東松照明)
いのり:信仰と祈りのかたち(小川緑、舟越保武、井上孝治)
ロマン:“エキゾチック”な世界としての長崎(椿貞雄、吉岡憲、中川一政ほか)
くらしと風土:日々の生活に息づく光景(山崎正明、山下南風、野口彌太郎ほか)
●会期:2020年10月3日(土)~2021年1月3日(日)
●開館時間:10:00~18:00(2021年1月2日を除く金・土は10:00~20:00)※最終入場は閉館30分前まで
●休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は火曜日)、2020年12月29日~2021年1月1日
●会場:長崎県美術館 企画展示室
●観覧料:一般 800(600)円
大学・70歳以上 600(400)円
高校生以下 無料
※長崎県美術館にて当日券のみ販売。
※( )内は15名以上の団体割引料金。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者および介護者1名は無料。
※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場可。
山本森之助《フランスの田舎》1922-23年/大久保玉珉《国幣中社諏訪神社祭礼還御絵巻(住吉神社の巻)》(部分)1925年/山下南風《浜町本通り》1974-75年頃/野口彌太郎《長崎の夕ぐれ》1950年