孤独、不安、死の恐怖
人間が持つ暗い影と向き合い続けた画家・鴨居玲の回顧展
現在の平戸市田平町に本籍を持つ長崎ゆかりの画家・鴨居玲(1928-85)は、戦後の洋画壇において異色の存在感を放っていました。抽象絵画が活発な時代にあえて具象画家であることを選択し、人間の内面を抉り出すような独自の世界観を構築しました。卓越したデッサン力、そして光と影が織りなす画面構成によって描かれたシリーズは、「自画像」「酔っぱらい」「女性像」「教会」など多岐に渡ります。特に1971年からのスペイン時代に描かれた老人や物乞い、そして酔っぱらいの作品群は、鴨居芸術の白眉といえるでしょう。
本展では初期から最晩年までの油彩画やデッサンとともに、小説家・陳舜臣の連載エッセイ『弥縫録 中国名言集』のために描かれた挿絵原画も特別出品されます。孤独や不安、死の恐怖など、人間誰しもが持つ暗い影に正面から向き合った鴨居の作品は、混沌を極める現在だからこそ、これからを生きる我々に大きな示唆を与えてくれるでしょう。
★読者プレゼント★
ご応募いただいた方から抽選でペア5組10名様に招待券をプレゼントします!
<応募方法>
ハガキに郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号・イベント名を記載の後、下記までお送りください。
メールでも受け付けております。皆様のご応募をお待ちしております!
〒850-0853 長崎市浜町3番23号 浜せんビル4階
株式会社イーズワークス 宛
※2025年11月6日(木)必着
当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
【会 期】
2025年11月22日(土)~2026年2月1日(日)
【会 場】
長崎県美術館 企画展示室
【開館時間】
10:00~20:00
※1月2日・3日は18:00まで
※最終入場は閉館の30分前まで
【休 館 日】
11月25日(火)、12月8日(月)、22日(月)、29日(月)~2026年1月1日(元日)、1月13日(火)、26日(月)
【観 覧 料】
●前売券:一般1,100円、大学生・70歳以上900円
●当日券:一般1,300円、大学生・70歳以上1,100円
※高校生以下無料
※15名以上の団体は前売り料金
※障がい者手帳等提示者と介護者1名は5割減額
[前売券販売期間]
2025年10月31日(金)~11月21日(金)
関連イベントもございます。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
**********掲載画像クレジット**********
<画像1枚目>鴨居玲《私の村の酔っぱらい》1973年、ひろしま美術館蔵
<画像2枚目>鴨居玲《サイコロ》1969年頃、長崎県美術館蔵
<画像3枚目>鴨居玲《白い人》1980年、ひろしま美術館蔵
<画像4枚目>鴨居玲《教会》1978年、石川県立美術館蔵
<画像5枚目>《「弥縫録 中国名言集」掣肘》挿絵、1978-80年 個人蔵










