長崎バスの「なるほど」を追求するシリーズ第15弾!今回は西海市のさいかい交通の「なるほど」です。
さいかい交通の路線に「説教場下(せっきょうじょうした)」というちょっと変わった名前のバス停があります。近くにはどんな施設があるのか、実際にバスに乗って行ってみました。
「説教場下」に向かうため、今回はさいかい交通の本社がある西海市大瀬戸町の「板の浦」から「大島営業所前」行きに乗車しました。車窓からは、時折、五島灘の海を見ることが出来ます。西彼半島を北へ国道を走ること約20分。「説教場下」は「板の浦」から15番目のバス停です。
さて、バスを降りてから、名前にある’説教場’を探しますが、周辺を見渡しても、民家が点在しているだけで、それらしい施設は見当たりませんし、近くに案内板もありません。
そこで、手がかりを求めて、西海市役所に電話で聞いてみたところ、「近くに仏教の宗派の一つ、日蓮宗の普及のため使用されているお寺の分院がある」という事でした。
確かに、少し歩いて探してみると、小高い丘があり、石段の上には石の門、その途中には石碑が建立されていました。ただ、お寺の分院と直ぐ分かるものは、下から見ただけではありませんでした。
その後、この分院は西海市西海町にある「実相寺」のものだと分かりました。近くには、現在も十数世帯の檀家さんがいて、住職が毎月、この説教場に出向いて行っているとのことでした。実相寺は360年の歴史があるお寺です。
バス停の名前には変わったものが多々ありますが、その由来を調べていくと、その周辺の成り立ちや歴史的な意味が分かることもあります。「なるほど長崎バス」シリーズでは、これからも、バス停の名前のなぜ?に迫っていきたいと思っています!!
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