2016年10月7日(金)~10月9日(日)に開催される「長崎くんち」。国指定重要無形民俗文化財にも指定されている、歴史と伝統のある長崎のお祭りです。
今回は、長崎くんちの「庭見世(にわみせ)」の様子と本番の奉納について、前編後編3ヶ町ずつご紹介します。
※「庭見世(にわみせ)」とは?
表通りに面した店舗などに、傘鉾(かさぼこ)をはじめ、本番に使用する衣装・小道具・楽器などを分散して飾る他、出演者に贈られたお祝い品もところ狭しと並べてご披露します。
華麗な道具の数々を一目見ようと、各町内に多くの人が訪れる、長崎くんちの行事のひとつです。
・油屋町「川船」※写真1番目・2番目
奉納時の見所は、呼びものである船頭の網打ちに続き、川船が軽快に前後し、その後大きく豪快に曳き回されるところです。また、入場時の勇壮な根曳唄(ねびきうた)にもご注目ください。
【油屋町HP】http://aburaya.rs-m.net/
・鍛冶屋町「宝船・七福神」※写真3番目
奉納時は、宝物が満載の船に七福神(大黒天、布袋和尚、弁財天、福禄寿、毘沙門天、恵比寿天、寿老人)が登場します。賑やかな踊りで福を招いた後、最重量といわれる宝船が曳き回される様子は圧巻です。
・今籠町「本踊り」※写真4番目・5番目
船に車輪をつけて大勢で曳く曳物(ひきもの)ではなく、日本舞踊の「踊り」を奉納する今籠町。
8人の踊り子に加え、12人の子どもたちが、息の合った華やかな踊りで観衆を楽しませます。
※後編では、「上町」「筑後町」「元船町」をご紹介します。ご期待ください。